SenseTime が SenseNova U1 Pro を発表:ネイティブ 8K 生成、びっしり並ぶ小さな文字も拡大して崩れない
- SenseTime は 7 月 18 日、WAIC で SenseNova U1 Pro を発表しました。「日日新 SenseNova U」シリーズのフラッグシップで、複雑なレイアウトの画像を一発で仕上げることを狙います。
- 能力は 4 つ。プロ水準のデザイン性、最大 8K 解像度での生成、情報密度の高い図版のレイアウトと文字の制御、そして 1 つのゴールに向けて数十ラウンド回す生成ループです。
- 基盤アーキテクチャを刷新し、これまで「画像を見る」「画像を描く」を担っていた 2 つの中間パーツをどちらも削除。理解と生成が同じ表現を共有し、間で翻訳する必要がなくなりました。
- 会場で示された作品は 3 つ。WAIC 9 周年の 4:1 水墨長巻、22 枚の連続コンテを一括出力した映像作品の設定資料、そしてワールドカップ決勝の試合前予測レポートです。
- 同じアーキテクチャのオープンソース版 SenseNova U1 Lite は今年 4 月に公開済み(Apache 2.0)。無料のオンライン環境ですぐ試せ、GitHub の Star は累計 8000 を超えました。
- オープンソース版は既知の弱点を自ら列挙しており、そのうち 1 つが「文字の多い場面ではテキスト描画がまだ崩れる」という点です。
- U1 Pro は現時点で招待テストのプレビュー版。正式版は 8 月に一般公開予定で、そのタイミングで価格と API も発表されます。
AI 画像生成、絵は美しいのに文字はいつもボケる
市民マラソンの募集ポスターが 1 枚ほしいとします。メインタイトル、開催日、集合場所、右下に申込用の QR コード。配置はすべて決まっています。
生成してみると、構図はきれいで配色も合っています。拡大すると、日付の行が墨の塊 2 つに潰れていて、「10 月 26 日」の「26」に余計な一画が増えています。プロンプトをより細かく書き直して、もう一度。今度は文字がはっきりしましたが、QR コードが左上に移動し、レイアウト全体が別物になっています。
3 回目、4 回目、5 回目。毎回まったく新しい画像が出てきます。欠点の種類がそれぞれ違う結果の山から、いちばん我慢できる 1 枚を選び、Photoshop で手作業で直す。この工程には通り名があります——ガチャです。
1 か所直したら、そこだけ変わる。日付のフォントサイズを 2 段階上げ、あとはそのまま。
1 か所直すと、全体を引き直し。サイズは合ったが、構図も配色も QR コードの位置も全部変わる。
SenseTime 共同創業者で首席科学者の林達華氏は、発表会場でこの流れを 3 段階に分けました。第 1 段階は「本物らしく描けるか」、第 2 段階は「自然言語の対話で直せるか」、第 3 段階は「実際の現場でそのまま使えるものを出せるか」。この 3 段階はコーディングツールの世界でいう Copilot の補完、意図駆動の Vibe Coding、システム全体を仕上げる Agentic Coding にそれぞれ対応します。マルチモーダル(テキストと画像を同時に扱えるモデル)も同じ道を、数歩遅れて歩いているというわけです。
対話できることは、成果物を出せることと同じではない。SenseNova U1 Pro 発表会場での SenseTime の説明
SenseTime が SenseNova U1 Pro を発表
7 月 18 日の 2026 世界人工知能大会で、SenseTime は「日日新 SenseNova U」シリーズのフラッグシップ SenseNova U1 Pro を発表しました。
「ディテールがリアル」から一歩進み、構図・色・レイアウトのすべてが成立する段階へ。作品はそのままプロの納品品質に届きます。
これまでの壁:似ているが美しくなく、デザイナーが組み直す羽目に。
8K のネイティブ解像度と特殊なアスペクト比に対応し、超長尺・超大判も可能。拡大しても文字、線、アイコン、モジュール間の関係が保たれ、印刷や展示のディテール検証に耐えます。
これまでの壁:生成画像は下書き止まり。実寸に置いた途端に崩れる。
極めて情報密度が高い条件でも、全体のレイアウトと内容表現を維持。テキスト描画のエラー率は非常に低いとしています。
これまでの壁:文字のボケ、誤字、モジュールのずれ。
複雑なゴールに対して理解・計画・実行・チェック・修正を続け、数十ラウンド回せます。新版では全体のスタイルと部分的な文字を同時に制御して編集できます。
これまでの壁:引き直すしかなく、狙った箇所だけ直せない。
まずは生成結果を見てみる
製品ページの作品にはすべて、生成に使った中国語プロンプトが添えられています。いちばん示唆的なのが次の 1 本。レイアウトについて何も指示していないからです。
帮我做一个周六去周日回的溧阳旅游攻略,涵盖景点、住宿和小吃
もう 1 つのタイプは、レイアウトを極めて細かく書き込んだ長いプロンプトです。次の例は全文が公開されており、5 つのモジュール名はすべてプロンプトで指定されています。
生成一幅以手提包为核心主题的信息图,标题为《皮囊解析:被携带的自我》,探讨个人物品与自我身份的关系,包含甄选法则、容器、内衬秘密、生活沉淀、磨损情结五个主题模块
あの長大なプロンプト、人が書いたとは限らない
ページ上で途中まで表示されている長いプロンプトには共通点があります。デザイナーの仕事をまるごと自然言語で書き込んでいるのです。画面比率、メインカラーとアクセントカラー、フォントファミリー、段組数、余白の量、視覚階層で何を最も強くするか、文字はすべて中国語であること。《銀塩写真:光はどう 1 枚の写真になるか》のプロンプトは原文で約 1800 字あり、「カラーカード、複雑な地紋、写真素材は使わない」といった除外条件まで書かれています。
普通の人はこんな書き方をしません。抜けている 1 手はオープンソース版のドキュメントに書かれています。インフォグラフィックを作る前に、まず自分のざっくりした一言をモデルに完全な画面仕様へ拡張させ、その結果を使って生成する。公式はこのために、プロンプト拡張のベストプラクティス文書を別途用意しています。
この 1 手を知ると、製品ページの長いプロンプトも腑に落ちます。あれはユーザーが手で打った入力というより、中間生成物なのです。
インフォグラフィックばかりではない
製品ページの残り 2 区画には、デザイン系とシーン系の作品が並びます。競っているのは美しさであって、情報の詰め込み量ではありません。
情報密度の高い図版の側は、まったく別の勝負です。問われるのは、高密度でもレイアウトが崩れず、文字を間違えないこと。
なぜ文字がボケなくなったのか
U1 Pro が「テキスト描画のエラー率は非常に低い」と能力リストに書ける理由を理解するには、まず従来のやり方で画像がどう作られていたかを押さえる必要があります。
ここ何年も、マルチモーダルモデルの一般的な構成は 2 つのパーツの分業でした。ビジョンエンコーダーが「見る」係で、画像をモデルが読める特徴に変換します。変分オートエンコーダーが「描く」係で、モデルが算出した短い数値列をピクセルに戻します。その間をアダプターがつなぎます。
1 人が絵を見て、口頭でもう 1 人に説明し、2 人目がその説明どおりに描き直す——そんな構図です。山並みや川といった大きな構造は言葉で伝わりますが、落款に添えられた小さな数文字は、口頭説明の段階で消えます。変分オートエンコーダーの圧縮と復元で失われるのが、まさにこのスケールのディテールです。
継ぎ目は 2 か所あります。理解から中間表現へが 1 か所、中間表現から生成へがもう 1 か所。この両端はもともと別々の表現を使っており、通過するたびに翻訳が挟まります。そして画面上で最も細い筆画こそ、真っ先に犠牲になるものです。
NEO-unify が選んだのは、この 2 つのパーツをどちらも削除することでした。ビジョンエンコーダーもなく、変分オートエンコーダーもない。ピクセルとテキストがネイティブな入力としてそのままモデルに入ります。
バックボーンは MoT(Mixture-of-Transformer)。同じネットワークの中に 2 組のパラメータを置き、一方が理解、もう一方が生成を担当し、タスクに応じて使い分けます。2 組が同じバックボーンの中で一緒に学習されるため、理解と生成の間に翻訳が必要な境界はもう存在しません。
このアーキテクチャは SenseTime と南洋理工大学の共同提案です。今年 3 月にまずブログ形式でプレビューが公開され、モデルの重みが実際にオープンソース化されたのは 4 月 27 日でした。
ピクセルを描くパーツをなくして、絵は誰が描くのか
この設計でいちばん突っ込まれやすい点です。答えは flow matching と呼ばれる学習方式。しかも、それをピクセルの層で直接行います。
ランダムなノイズの塊を、一歩ずつ「流して」完成画像に変えるやり方をモデルに学ばせます。全工程で手はピクセルに触れたまま。ばらばらの砂を少しずつ押し固めて砂像にするようなものです。従来のやり方は、砂像を一度写真に撮ってから、その写真を見て積み直すのに近い。その撮影が変分オートエンコーダーであり、ディテールが失われる場所でもあります。
そのため学習目標は 2 本並走します。テキスト側は自己回帰の交差エントロピー、視覚側はピクセルレベルの flow matching。これがアーキテクチャ図の右側、「生成パラメータ」のブロックで実際に起きていることです。
画質は落ちないのか
公式が示した検証は、画像再構成のスコア比較です。元の画像を入れて復元し、どれだけ元に近いかを見ます。
もう 1 点は効率です。同じ学習データ量なら、NEO-unify は比較対象の Bagel より少ない学習トークンで高い性能に達したとしています。SenseTime がこの路線に賭ける理由の、もう半分です。
オープンソース版が自ら挙げた弱点
同じアーキテクチャのオープンソース版は、リポジトリに「改善中」の節を設け、既知の限界を 4 つ書いています。うち 1 つは、先ほどの「エラー率は非常に低い」とまさに同じ戦場の話です。
- テキスト生成:テキスト描画でスペルミス、文字の変形、書式の不統一が起きることがあり、プロンプトの言い回しにも敏感。文字が密集する場面で特に顕著。
- 人体生成:人体の細かなディテールは依然として難しく、特に人物が画面に占める割合が小さい場合や、周囲の物体と複雑に絡む場合。
- 視覚理解:コンテキスト長は最大 32K。より長い、あるいは複雑な視覚コンテキストが必要な場面では制約になり得る。
- 画像とテキストの交互生成:実験的機能で、性能は専用の text-to-image パイプラインの水準に達していない可能性がある。強化学習は編集・推論・交互生成向けの最適化を行っておらず、現状は教師ありファインチューニング版と同等。
オープンソースなのは Lite シリーズで、U1 Pro はフラッグシップ。規模が違えば結論も変わり得ます。ただ現時点で U1 Pro はベンチマークスコアを一切公開しておらず、確認できる最も近い数字は、オープンソース版の BizGenEval や IGenBench といったインフォグラフィック系ベンチマークの結果です。
全体を描き直さずに、1 か所だけ直せる
アーキテクチャが解決したのは図と文字が揃うかどうか。残る半分は、1 回目で仕上がらなかったときにどうするかです。
鍵は、モデルが手を動かす前に何を書き留めるかにあります。オープンソース版の推論サンプルでは全工程が見られます。ガラスコップでお茶を淹れた写真を渡し、「1 時間後はどうなるか」を描かせると、モデルはまず 6 段の推論を出力し、それから筆を執ります。
元画像を見るコップの中は淹れたての熱いお茶。茶葉が開きかけで、水色はまだ淡い。
指示を読み取る求められているのは 1 時間後の状態。
推論する時間が経てばタンニンと色素が溶け出し、茶湯ははっきり濃く、色も均一になる。長く浸かった茶葉も膨らんで暗くなる。
変化を予測する茶湯は琥珀色からより深い茶褐色へ。彩度も上がる。
変えてはいけないものガラスコップ、周囲に散った茶葉、背景とカメラ位置は、いずれもそのまま維持する。
明確な修正指示に落とす茶湯を十分に出た濃い琥珀茶色にし、茶葉をやや暗くやや膨らませる。同時にガラスコップ、周囲の葉、背景、構図は変えない。
5 番目が「1 か所だけ直す」を成立させる仕組みです。モデルは手を動かす前に、自分で「触ってはいけないリスト」を作る。このリストがあれば、画像編集は「全体を引き直す」から「制約付きの部分修正」に変わります。オープンソースのリポジトリには、同じ構造の例があと 3 つあります。ビーズクッションに長く座り続けたら、真水を高濃度の食塩水に変えたら卵はどうなるか、青いバナナが熟したら。
この 6 ステップを閉じた輪につないだものが、SenseTime のいう長期の生成ループです。1 つの複雑なゴールに対して、これを数十ラウンド回せます。
7 月 16 日にオープンソース化されたインフォグラフィックモデル第 3 版は、まさに編集を主眼にしています。部分的な文字、部分的な内容、全体のスタイル、全体のレイアウトの 4 種類で、文字が密集する中でも文字を正確に直せると明記されています。これこそ「日付の行がボケたから、その行だけ直す」という能力です。
このループを繰り返すと、どこまでいけるのか
発表会場の《沙影之刃》がその答えです。実演のために用意されたプロジェクトで、課題は映像作品のプリプロダクション一式でした。
モデルはまず、世界観設定、主人公と敵のキャラクター設定、モンスターの三面図と表情差分、シーン設定、コンセプトアートというビジュアルの青写真を自律的に作り上げます。そのうえで、この設定に沿って 22 枚の連続コンテを一括出力し、各コマにカメラの説明が付きます。キャラクターの顔、衣装、光を 22 コマで同一人物として保つ——これは寄せ集めでは不可能で、先に確定した設定があり、以降のすべてのコマがそれに従う必要があります。この後は SenseTime の動画ツールと組み合わせ、人物・ストーリー・視覚言語を制御した状態で仕上げます。
WAIC 会場のもう 2 つの作品
1. 4:1 の水墨長巻
WAIC 9 周年に向けて制作された《智会世図》は、宣紙の水墨風、4:1 の超ワイド画面です。遠目には東方の山水絵巻としてひと続きに見え、川と山脈がつながっています。拡大すると、2018 年から 2026 年まで各回の大会のランドマーク、出来事、小さな注記がこの絵を支えていることがわかります。図中には「2018 首届 WAIC 上海啓航」の灯台と AI PARK、「2025 同球共済」、「2026 智能伙伴共創未来」、さらに「人工知能グローバルガバナンス行動計画」「展示 10 万㎡」「1100+ 企業」、そして SAIL 賞、雲帆賞、青年論文賞といった賞の名前が読み取れます。
2. ワールドカップ決勝の試合前予測レポート
公開は 7 月 18 日で、2026 ワールドカップ決勝はまだ行われていません。この図が扱っているのは試合前の分析とスコア予測です。スペイン対アルゼンチンで、図に示された予測スコアは 1 対 2。両チームの勝ち上がり、主力選手のマッチアップ、戦術フォーメーション、パスネットワーク、タッチのヒートマップが 1 枚に収まり、情報収集から分析・推論、複雑なビジュアルの仕上げまでを一気通貫でこなしています。
関連してもう 1 つ、別製品の戦績があります。SenseTime のオフィスアシスタント「小浣熊」が開幕 1 か月前に、今大会最大のダークホースとしてカーボベルデの決勝トーナメント進出を予測し、公式は予測に参加した 12 のモデル中 2 位だったとしています。予測したのは「小浣熊」で、その結果を図にしたのが U1 Pro です。
オープンソース版は今すぐ入手可。正式版は 8 月公開
U1 Pro は今は手に入りませんが、同じアーキテクチャのオープンソース版 SenseNova U1 Lite シリーズは今年 4 月に公開済みです。Apache 2.0 ライセンスで、商用利用もできます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開モデル | SenseNova-U1-8B-MoT と SenseNova-U1-A3B-MoT の 2 種類。名前の Lite が示すとおりコンパクト版で、より大きな版は後続 |
| パラメータの読み方 | 8B-MoT は理解パラメータ約 80 億「プラス」生成パラメータ約 80 億の意味で、合計 80 億ではない |
| ライセンス | Apache 2.0。無料で商用利用可 |
| インストール不要 | 公式の無料オンライン環境 unify.light-ai.top があり、環境構築も GPU も不要でブラウザから試せる |
| ローカル実行 | 約 16GB のコンシューマー GPU で、公式は Q4 量子化とレイヤー単位ロードの併用を推奨。量子化した重みはコミュニティ有志が公開したもので、公式が提供するのはロード対応 |
| 速度優先なら | 8 ステップ蒸留 LoRA もあり、画質を少し犠牲に速度を稼ぐ |
| 本番デプロイ | 付属の推論スタックを H100 または H200 の単一ノードで動かすと、2048×2048 の画像が約 9 秒で 1 枚 |
| 学習 | 教師ありファインチューニング版は 4 段階。理解のウォームアップ、生成の事前学習、統一中期学習、統一教師ありファインチューニング。最終版はさらに text-to-image の強化学習を 1 周追加 |
| 入口 | github.com/OpenSenseNova/SenseNova-U1、論文は arXiv:2605.12500 |
公開から 2 か月あまりの更新は、インフォグラフィックと編集に集中しています。
推論コードと 8B-MoT の重みを初公開
8 ステップ高速推論のプレビュー版
量子化重みのサポートとレイヤー単位ロードのメモリモードを追加。GPU 1 枚・低 VRAM でも動作
技術レポートを公開。同時に A3B-MoT の Mixture-of-Experts 版もオープンソース化
インフォグラフィック特化の Infographic モデル
Interleaved 版(画像とテキストの交互生成)。絵本、物語、複数ページのスライドで物語の一貫性とキャラクターの同一性を向上
インフォグラフィック専用の 8 ステップ高速化 LoRA
Infographic V2。密集した小さな文字の描画がよりシャープに、背景が黒くなる問題も修正
Infographic V3。編集機能を追加——部分的な文字、部分的な内容、全体のスタイル、全体のレイアウト
利用状況について SenseTime が示した数字はこうです。今年 6 月のオープンソース版ユーザーの 1 人あたり 1 日の生成枚数は、5 月比で約 3 倍。7 月中旬時点で、本体とそれをすぐ使えるスキルとして包んだ SenseNova-Skills のコードリポジトリを合わせ、GitHub の Star 総数が 8000 を突破しました。
画像を見るモデルも公開
WAIC では同じ場で SenseNova-Vision も公開されました。同じネイティブ統一アーキテクチャを採り、インスタンスセグメンテーションや物体検出といった古典的な視覚タスクを汎用大規模モデルのネイティブな能力に変え、複数の専門モデルを継ぎ合わせる必要をなくします。
いつ使えるのか
U1 Pro のプレビュー版はすでに招待テストが始まっており、推論サービスのリソース拡大に合わせて対象を段階的に広げていきます。正式版は今年 8 月に一般公開の予定で、価格と API サービスも同時に提供されます。それまでの間も、この能力は SenseTime 傘下のオフィスアシスタント「小浣熊」と動画制作ツール「Seko」で稼働しています。
AI 画像生成が「ガチャ」から「1 か所だけ直す」へ
SenseTime が 7 月 18 日に WAIC で発表した SenseNova U1 Pro。何が変わり、なぜ文字がボケなくなったのかを図で 1 ページに。
↓ 1 ページで読了 · 動く図が 1 枚
AI にポスターを描かせると、構図も配色も合っているのに、拡大すると日付の行が墨の塊 2 つに潰れています。プロンプトを直してやり直すと、文字ははっきりしたものの、今度は QR コードが左上へ。この繰り返しには通り名があります——ガチャです。
✘ できないこと1 か所だけ直し、残りはそのまま
理由:プロンプトを直すたび、モデルは丸ごと新しい画像を描き直します。毎回が引き直し。小さな文字と正確な位置は、運任せです。
7 月 18 日の世界人工知能大会で、SenseTime は SenseNova U1 Pro を発表しました。「見る・描く・直す」を 1 つのモデルに収め、1 つのゴールに向けて数十ラウンド回し、そのまま使える完成品を出します。最大 8K 解像度に対応し、印刷サイズまで拡大しても小さな文字が保たれます。
→ 全体を描き直し
サイズは合った
構図が変わった
QR コードも移動
→ まず触らないリスト
グラス · 背景 · カメラ位置 · QR
その 1 行だけ直す
残りはそのまま
ここまでできるのは、基盤のアーキテクチャを入れ替えたからです。何を変えたのかを理解するには、まず従来のやり方で画像がどう作られていたかを知る必要があります。
小互がほしいのはマラソンのポスター。メインタイトル、日付「10月26日」、集合場所、右下の QR コード、この 4 つは動かせません。次の図は、この 1 文が 2 つのアーキテクチャをそれぞれ通る様子です。
「1 か所だけ直す」を同じ仕事量に換算します。ポスター 1 枚、クライアントからの修正依頼は 3 回。
以上はいずれも SenseTime が自ら公開した数字で、U1 Pro 自体のベンチマークスコアは未公開、第三者の検証もまだありません。確認できる最も近い数字は同アーキテクチャのオープンソース版のもの。画像復元スコアは 31.56 / 0.85 で、比較対象の Flux VAE(32.65 / 0.91)をやや下回ります。あの圧縮パーツを外した以上、再構成の忠実度には代償があるということです。オープンソース版自身も、文字が密集する場面では描画が崩れると書いています。
これでいこう。
日付が墨の
塊 2 つに。
一画多い
もう一回!
ガチャの引き直しだ。
新モデルを登壇させる。
印刷サイズまで拡大しても小さな文字が保たれる
連続コンテ。
人物と光が
全編で一貫
画面比。
16:9 より
倍以上ワイド
ゴールを回り、
納品できるまで
(SenseTime 発表)
ボケるんだ?
翻すたび筆画が落ちる。
同じ表現を
共有する。
継ぎ目がなく、
文字が落ちる
場所もない
触らないものを書く。
- × 背景と配色
- × カメラ位置と全体構図
- × 右下の QR コード
試せるのは OSS 版。