製品発表 · 小互解説

Cloudflare が Drop を発表:フォルダを放り込めば、登録なしで世界中にすぐ公開

数秒で共有できる公開リンクが出る。まず見て、残したくなったらログインして Claim。Claim しないとだいたい1時間で消える。
要点
  • Cloudflare Drop(cloudflare.com/drop)はフォルダや zip をブラウザにドラッグするだけで、静的サイトを Cloudflare のグローバル網に数秒で載せる。最初から Cloudflare アカウントは不要
  • 未 Claim のデプロイは一時プレビュー。公式 changelog では約 1 時間。その間にテスト・URL 共有、または Claim でログイン/登録して残せる。
  • 対応は静的資産:HTML、CSS、JavaScript、画像、フォント。URL は *.workers.dev。Workers Static Assets 路線で、旧来の「先に Pages プロジェクト」ではない。
  • Claim 後:ドメイン接続、可観測性、Markdown for Agents、Access によるアクセス制御。
  • 同系統:AI agent 向け wrangler deploy --temporary(一時アカウントを 60 分以内に Claim)-「先にデプロイ、後で Claim」と同じ発想。
Cloudflare 公式 changelog(2026-07-08)、Workers claim deployments ドキュメント、cloudflare.com/drop、stacktr.ee / GIGAZINE など第三者実測に基づく。製品ドキュメントはまだ薄い部分あり。
1何か

何の面倒を消すか

2026 年 7 月 8 日前後、Cloudflare は Cloudflare Drop を出した。製品ページは短い:

Drop a folder. Or a zip. Summon your site - HTML, CSS, JS. See it live instantly. - cloudflare.com/drop

changelog の方がはっきりしている:アカウントなしで静的サイトを Cloudflare に載せ、約1時間の一時プレビューでテスト・共有・Claim できる。

順番が逆:従来は「登録 → プロジェクト作成 → アップロード」。Drop は「先に公開 → あとで登録して Claim」。HTML の束を持っている人(または AI が今吐いたページ)が欲しいのは今すぐの公開 URL で、フォームではない。

0
開始に必要なアカウント
~1h
未 Claim の寿命
ドラッグ
フォルダまたは zip
グローバル
Cloudflare エッジで公開
2機能一覧

何ができるか-先に一枚の表

入口
cloudflare.com/drop · ブラウザのドロップゾーン
入力
静的資産:HTML / CSS / JS / 画像 / フォント
出力
公開 URL(実測は workers.dev)、数秒で Cloudflare 網上
匿名段階
アカウント不要でデプロイ。未 Claim は約1時間で失効
Claim
ログインまたは新規登録で自分の Cloudflare に取り込む
Claim 後
ドメイン / 可観測 / Markdown for Agents / Access
基盤
Workers Static Assets(changelog + workers.dev)
関連
Wrangler deploy --temporary:agent が未ログインでデプロイ、60分以内に Claim
3使い方

ドロップから Claim まで、順番に

  1. Drop を開くcloudflare.com/drop。利用規約の確認が出る場合あり。
  2. フォルダか zip を落とすBrowse folders / Browse zips。通常は index の HTML が必要。
  3. 公開 URL を受け取る数秒で公開。共有可能。実測例 drop-….workers.dev
  4. 1 時間の窓Claim のカウントダウン(実測は約59分から)。テスト・共有・Copy claim link。
  5. 残すなら Claimログイン/登録。期限切れで削除。
  6. 本番寄りの設定ドメイン、観測、Markdown for Agents、Access。
アップロード画面
公式 · アップロード UI · 出典:Cloudflare changelog
一時プレビューと Claim
公式 · 一時公開:Claim と Copy claim link · 出典:Cloudflare changelog
Claim 画面
公式 · Claim:タイマー内にログインまたは新規 · 出典:Cloudflare changelog
4Claim のあと

自分のものにしたあとで開けるもの

  • ドメイン追加
  • 可観測性
  • Markdown for Agents:AI agent が Markdown で読みやすく、AI 会話に出やすくする
  • アクセス制御:Access で誰が閲覧できるかを決める
Claim 後のカード
公式 · Claim 後:ドメイン / アクセス / 可観測 / Markdown for Agents · 出典:Cloudflare changelog
Markdown for Agents をなぜ取り上げるか

別ファイルの llms.txt を足す話ではない。ホスティング側で agent 向け Markdown 提示を HTTPS や DNS と同じ段のワンクリック機能にした。AI が作ったページをすぐ公開し、なおかつ agent に読ませたい流れに、ホスティングが一段乗っている。

5比較

Pages 直アプ、Netlify Drop、Vercel Drop との違い

従来

アカウント → プロジェクト → アップロード。競合の Drop も多くは身元が先。

Drop

先に公開 → 後で Claim。匿名の1時間は URL がすでに公網。

Cloudflare Dropよくある競合
開始アカウント不要だいたい必要
公開タイミングドロップ直後ログイン/プロジェクト後
未 Claim 寿命約1時間製品による
URLworkers.dev各社プレビュー域
Claim 後Workers 一式各社の本プロジェクト
たとえ

宅配ロッカー:荷物を入れて受け取り番号(公開 URL)をもらう。長く保管したくなったら実名登録。会員カードを先に買わないと預けられない、ではない。

6AI 向け

ブラウザ Drop と wrangler --temporary は別ルート

Drop 自体は人がドラッグする UI。API / CLI / MCP で Drop ページを直接叩く道は実測では見えない。Worker を agent が載せるなら:

wrangler deploy --temporary

Wrangler ≥ 4.102.0。未ログインなら --temporary を提案。一時アカウントを作り workers.dev に載せ、約60分有効の claim URL を出す。Claim しないと削除。agent が先に載せ、あなたが後で Claim。

一時デプロイと Claim
公式 · claim deployments の流れ · 出典:Workers ドキュメント

一時アカウントには上限(ドキュメント表)。本番/CI は本番アカウント + login か API token を使う。

7境界

向いている人 / 注意する人

向いている

デモ HTML、クライアント見せ、ハッカソン、授業、AI が今出したページを今すぐ見せたい、アカウント前にエッジを試したい。

注意

未 Claim は完全公開(パスワードなし、推測しにくいサブドメインのみ)。約1時間で消える。機密を載せない。私有の納品や agent 向けの同一 URL 更新は Drop だけでは足りない。

  • 匿名静的ホスティングはフィッシング用ページの敷居も下げる-能力の副作用
  • ファイル数・サイズの完全一覧は changelog に全部は書かれていない
  • Claim 後の同 URL 置き換え可否は公開ドキュメントで確定していない
8今すぐ

試せる手順

  1. 人:index.html のあるフォルダ → cloudflare.com/drop → ドロップ → URL 共有 → 必要なら1時間以内に Claim。
  2. Agent:Wrangler 4.102+ → wrangler deploy --temporary → claim URL を開く。
  3. 長く使う:Claim 後にドメインと観測。AI 向けなら Markdown for Agents を検討。
出典:cloudflare.com/drop · Changelog(2026-07-08) · Claim deployments · stacktr.ee · GIGAZINE。